01/ 弊社代表、只石昌幸のブログ
シビアだけどやりがいもある。amazonの中途採用戦略とは?

amazonはみなさんご存知の通り世界最大のeコマース企業です。
世界的な大企業であり、社員の年収も高くやりがいのある仕事であるため、転職を希望する人も大勢いらっしゃるでしょう。
ですがその実態は非常に過酷な労働環境であるため、入社前には情報を多く入手してミスマッチを事前に防ぐのが望ましいでしょう。
amazonは一体どんな企業か
amazonはアメリカ合衆国ワシントン州シアトルに本拠地を置く、世界最大手のEC(eコマース)企業です。
CEOであるジェフ・ペゾスが1995年に書籍の販売を行ったことから始まったこの企業は、今は雑貨や家電など多種多様な商品を取り揃えています。
amazonは商品の品揃えからインターナショナルサイト、そして世界各地50箇所以上にに物流センターを設置し著しい成長を遂げてきました。
世界最大の川であるアマゾン川から名付けられたamazonは、その名前の通り大河の水のようにありとあらゆるものが流通する場へとなっています。
その取り扱う商品は2億種を超えているというから驚きですね。
日本法人であるアマゾンジャパンでも5000人以上が在籍しており、本社は目黒駅から歩いて5分の目黒雅叙園アルコタワー内にあります。
この記事では主にアマゾンジャパンについて解説していきます。
amazonの中途採用戦略
amazonは中途採用で入社する人が多いという特徴があります。
新卒入社が中心の企業とは異なり、社員の考え方や多様性が豊かなのが社風に現れています。
一般的な企業では中途入社した人のアイデアは「そのような考えはうちでは通用しない」として却下されることが多々ありますが、amazonでは新しい考えをまず受け入れるという風土が生まれています。
amazonにはさまざまなバックグラウンドを持つ人材が集結していますが、採用は特に力を入れている分野のひとつです。
様々なイベントや企画を通して、amazonのビジネスやキャリア機会を紹介すると同時に、amazonの社員に求められている優秀な人材の獲得を目標としています。
採用後の人材開発にも力を入れています。
amazonでは社員一人ひとりがオーナーシップを持つことが求められています。社員全員がリーダーという考えのため、やりたいことや意見を言い合える企業文化なのですね。
自身のキャリアをデザインするのはもちろんのこと、共に学んで教えあう文化が根付いています。
そのような文化を醸成するために、各種プログラムの構築を担う人材開発を実施しています。
amazonの人材への考え方の問題点
amazonは発注を受けた商品を安く、早く届けることを売りとしている企業です。
なぜそこまで業務を効率化できるか、その実態は明らかにはされてはいませんが、アマゾンジャパンに勤務した元社員によると、働く環境は独善的であるようです。
経営側からすると非常に合理的ですが、数字で追い詰めていくため労働者としては非人間的なブラック企業と評されるようです。
「やめるまでやる」PIP制度
amazonではPIP(Performance Improvement Program=業務改善計画)を実施しています。
これは対象となった社員に「転勤するか、辞めるか」の2択を迫る方法であり、管理職クラスでもPIPで辞めることになった人も多数いるようです。
amazonは物流を機械化、合理化するために社員の仕事をコントロールしています。
そのため業績が思わしくない社員は容赦なく解雇することもあります。
役に立たない部品は捨てて新しいものに取り替えるという、まさに人材を機械として扱っています。
アメリカの企業では解雇の自由を原則とするため、解雇の予告としてPIPが使われることはありますが、amazonは日本法人でも実施されています。
日本の企業は正社員の解雇は実質不可能であるため、法体系とも軋轢が生まれており、働く上ではとてもシビアです。
PIPの対象となる社員は業績の悪い社員ばかりではなく、単に上司がその部下を嫌いであるからという場合でも対象になることがあるようです。
PIPになると、勤務先の拠点を変更するという辞令が出て、それを断ることは会社を辞めるということになります。
異動先では無茶苦茶とも思える業務を徹底的にやらせ、追い詰めていきます。
結果として肉体や精神を病んでしまい、社員はやめていきます。
PIPは退職に追い込むための手法として取り入れられてますが、そこまで人材を酷使し辞めさせるのは合理化を追求した人材の考え方だと捉えることができます。
amazonの年収
amazonの年収は一般的な日本企業よりも高い傾向にあります。
職種やポジションによって異なりますが、700〜800万円の年収の方が多いと考えられています。
RSUという株の配分がボーナスの代わりに支給されているため、年収に満足している社員は多いでしょう。
営業職はインセンティブ支給もあるため、実績をあげればそれだけ年収も上がる仕組みです。
目標とする数字に厳しいため、結果を出す人は年収も多くもらえますが、結果を出せない場合は年収が上がらないどころか解雇される危機に陥ることもあります。
結果にコミットすることにやりがいを感じる人には良い企業ですが、ワークライフバランスを取りながらゆっくり働きたい人にはストレスを感じるため適職とは到底言えないでしょう。
スピード感や変化が激しい企業風土であるのも頷くことができます。
まとめ
amazonは業務の効率化のために社員に非常に厳しい労働環境を提供しています。
外資系ということもあり、業績が悪ければ解雇されるケースも多々あるのは解説した通りです。
ですが、コアタイムを設けず働く時間を自由に決めることができるフレックスタイム制度や、社員一人ひとりがリーダーシップを発揮することができる企業文化は、働く上で大きな魅力になっています。
ある社員は商品を倉庫で保管し、注文が入り次第そこから商品を出荷するサービスの展開に携わっていましたが、このサービスは専任の営業がいないという問題点に直面することとなりました。
そこで物流サービスには専門の知識が必要となるため、専任の営業チームを作ったほうがいいと考え、マネージャーに提案をしました。
マネージャーはその意見を取り入れ、その社員は自らでチームを作って始動することになりました。
この例のように、意見を反映しやすい風土がamazonで働く上での魅力であります。
近年は改善しているとはいえ、日本の社会は未だ右習えの考えが残っています。
意見を言えば集団の和を乱すとか、空気を読めないとみなされることが多く、自分では白だと思っていても上の人間が黒だと言えば黒と言わなければならないような文化です。
それで秩序が保てているのであればいいのですが、それでは言いたいことも言えず不満ばかりが溜まっていくでしょう。
amazonはアメリカ発祥の企業ということもありますが、手を挙げたことや問題提起したことに寛容でオープンな風土が特徴的です。
その一方で徹底した合理化のため、社員を酷使するいわゆる「ブラック企業」としての側面もあります。
働けなくなったら容易に解雇されるのもアメリカ企業ならではといえますが、プレッシャーに押しつぶされながら働くのは労働環境としてもよくはないでしょう。
amazonに転職を希望する方は、この記事を参考に入社を決定していただければ幸いです。


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August 07, 2017
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