01/ 弊社代表、只石昌幸のブログ
実は意外と多い、採用試験の種類と最新動向を紹介

書類選考や筆記試験、そして面接試験と、就職するためには様々な関門を突破しなければなりません。
採用される基準は学校の勉強とは違い、答えは一つとは限らないためそれぞれ個人に合わせた方法で就職活動に臨むのが好ましいでしょう。
現在も多様化している、筆記試験をメインに紹介します。
目次
筆記試験
企業が筆記試験を導入する理由は大きく2つに分けられます。
1つめはエントリー人数が多いため、面接試験など次のステップに進むことができる人をふるい分けるために点数で絞り込むことです。
2つ目は書類選考や面接試験では測ることができない、その人の能力や性格を客観的に把握し、選考のための参考資料にすることです。
筆記試験の点数がよければ内定がもらえるというわけではありませんが、企業が求めている能力や適正を満たすためにも筆記試験の勉強はしておくべきでしょう。
学生生活では勉強ができる時間も限られています。
筆記試験対策は面接や説明会で忙しくなる前に対策をしておくほうが望ましいです。
SPI
最も多くの企業で用いられているのがSPIです。就活生でこの試験を知らない人はまずいないでしょう。
商社・メーカー・銀行・大手企業など非常に幅広い業界で実施されているのが特徴です。
SPIとはSynthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略であり、リクルートマネジメントソリューションズ社が提供する適性検査です。
採用者の学力を測るテストであり、勉強して高得点をとれるようになれば企業の印象もグッと高まります。
SPIにも多くの種類があります。
大学生の総合職に用いられるのは「SPI2-U」と呼ばれる試験です。
言語分野と非言語分野、そして性格の3つの試験項目があります。
一般職向けの試験は「SPI3-R」であり、このテストは回答のうちどれだけ誤答があったのかを調べる「誤謬率」もテストされます。そのため、回答の正確さが求められている試験です。
TAP
飲食業界や流通業界、金融業界で広く実施されているのがTAPです。
この試験はSPIと似た形式であり、言語問題 、計数問題、論理問題 、性格問題が出題されます。
GAB
主な業界として専門商社や総合商社、証券、投資、総研などの採用に広く用いられています。
形式は筆記テストとなっていて、計数理解と言語理解、性格テストが出題科目となっています。
金融やコンサルは正確性とスピードの両面で高いレベルが求めれているため、このGABの試験によってその能力を証明する必要があります。
IMAGES
IMAGESはGABの簡易版の試験であり、こちらはGABと比べてテスト時間が短く計数、言語、英語、性格の4つの適正テストをします。
簡易版であることから企業側がスピーディーに多くの志願者の合否を分けることができ、大量の志願者を集める人気企業において足切りとして実施されることが多いです。
CAB
SEやプログラマーといったコンピューターを使う仕事の適正を診断する試験がCABです。
技術系の職の適正だけでなく、入社時に確かめておくべきバイタリティーやチームワークなどの9特性についてもテストされます。
CABは筆記テストであり、法則性、命令表、暗号、暗算といった4つの指標を試験しますが、WEBテスト版のWeb-CABと呼ばれる試験もあります。
内田クレペリン
内田クレペリンは日本・精神技術研究所社が実施している試験であり、一桁の足し算をひたすら行い作業能力と行動面での特徴をテストします。単調な作業にも耐えうる処理能力があるかを見極めるために実施されます。
結果は「定型」と「非定型」に大別され、定型であれば精神的に安定していると判断されます。
試験時間は前半15分と後半15分であり、作業量の安定性を測るテストですので1分ごとの作業量にばらつきがないよう調整するのが重要です。
WEB試験
インターネットを利用して受験するweb試験も近年の就職活動では増えています。
テストセンター
テストセンターはSPIのパソコン版であり、受験日時や会場を指定して予約することができます。そのため、自分のペースで学習計画を立てやすいというメリットがあります。
テストセンターではパソコン上で試験が行われ、受験者ごとに異なった内容の試験が出題されます。
この試験での結果は使い回しをすることができますが、注意すべき点としてテストセンターの得点は受験者に通知されないということ、そして企業によって合否のボーダーが異なるということが挙げられます。
玉手箱
大手企業でも幅広く利用されているWebテストがこの玉手箱です。
応募者を知的能力とパーソナル能力でふるい分けするこのテストは、一問にかけられる時間が少ないのが特徴です。
計数の図表読み取りでは29問を15分で解く必要があり、一問あたり30秒しか時間がありません。
そのため正確さとスピードの両面が必要となってきます。
電卓を利用して計算する時間をできるだけ省くことが得点を得るために欠かせないスキルでしょう。
よほど計算が得意でない人でない限り、満点をとるのはほぼ不可能です。
解けない問題は捨てて、解ける問題を確実に解くのが高得点のための鍵になるでしょう。問題の見極めが重要です。
面接試験
採用試験の中で最も重要視されているのは面接でしょう。書類選考や筆記テストの内容が良くても、それはあくまで「足切り」であり、面接試験を突破しなければ採用はありえません。
面接では話す内容ももちろんですが、話し方や態度、身だしなみなどの印象も評価されていることに注意する必要があります。
いくら優秀で仕事ができる人であっても、一緒に働きたくないと思われれば不採用となるでしょう。
普段からの心がけが大切です。その企業を志望する以上は誠心誠意をもって面接を受けなければいけません。
また、面接試験のために最も考えておくべきことは志望動機です。なぜその企業を志望したのか、その理由を明確に答えることができるようにしましょう。
「なぜ、弊社を希望したのですか?」という問いにはっきりと答えられなければなりません。自分でもなぜ志望したかわからない人を採用すると思う人はいませんね。
そして自己PRも重要です。自分の長所を伝えることは、企業に貢献できることをアピールするチャンスですから。
面接官は初対面ですから、あなたのことについては全く知りません。そんな中でどのように話せば面接官に自分の強みを理解してもらえるかが重要となってきます。
これまでの学生生活で積み重ねてきたこと(サークル、部活、アルバイト、ボランティア、留学など)をノートに書いてまとめ、自分のアピールポイントを可視化しておくとよいでしょう。
また面接試験で気をつけておきたいのは、マニュアル化されたテンプレートみたいな受け答えでは良い印象はもたれません。「御社の製品が好きだから」みたいな回答です。
面接官も人間のため、パターン化された回答では「またこんな話か」と思われて好印象を持たれることはありません。自分に自信がない人であれば話を盛ったりでっちあげをしているのがばれて不採用なのは間違いないでしょう。
あなたしか持ってない強み、何かあるはずです。
バイトで培った忍耐力やコミュニケーションなど、強みにできることは自信を持って話していきましょう。
試験だけに縛られない採用の多様化
近年は採用も多様化し、試験だけに縛られなくなってきました。
代表的な例として、リファラル採用があります。
リファラル採用は社員が知人や友人を紹介して採用する採用手法です。
面接などの試験は受けますが、自社の社員がその人の能力や人物像を知ったうえで紹介するため内定にこぎつく割合が高いのが特徴です。
このリファラル採用は紹介を通して採用するため、採用活動にかかる費用を非常に安く抑えることができるため、ピクスタやメルカリなどのベンチャー企業で実施され一定の成功を収めてきました。
リファラル採用を例にあげましたが、これからの企業の採用活動はさらに多様化してくるため、就職希望者は企業分析をより徹底的に行う必要に迫られてくるでしょう。


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